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くものおふろ

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約2000年の昔に、イエスは幼児を一人の個人として認めておられました。
そんな幼児の心の響きを、大人が採集して詩のように大切にすること・・これを口頭詩と言われております。 口頭詩は、幼児の心のことばですが、その言葉を採集することにより、私たち大人が、幼児より学ばされる事が多々あります。幼児からご両親の心に愛おしさや、優しさの心を呼び起こされることがあります。そして幼児主導の生活が、如何に素晴らしいものかを改めて考えさせられております。
聖十字幼稚園では、キリスト教保育を基に、創立当初より幼児のことばを大切にしておりますが、1980年ころよりこの口頭詩を作り、それを幼児保育に役立て幼児とご家庭と共に日々学ばせて頂いております。

くものおふろ

ぼく いっかいでいいから
死んでみたいな
(えっどうして?サーくん死んだらパパもママもすごく悲しむよ)
それもそうだなあ
だけど ぼく いっかい
天国へいってみたいんだ
てんごくって お空にあるんでしょう
死なないと 行けないもん
ふわふわした
くものおふろに 入ってみたいんだ
叔父「サーくんは まだ天国へ行くには早すぎるぞ。神様が駄目って言うんじゃないかな」
そんなこと 言わないよ
だって 神様はやさしいんだ
いじわるじゃないもん
いいよって言うよ
だけど 神様って
どんな顔してるんかな
会ってみたいな

※大人にとって深刻な課題である死を、飛び越えて、天国に行って雲のお風呂に、気持ち良さそうに入っているサー君に、解放され心地良い気持ちにされてしまいます。
おまけに神様の優しさに、つい私たち大人も一緒になって触れてみたくなるような!

しろいおかみ

おばあちゃん
くろい おかみのなかに
しろい おかみが
おともだちに なろうって
いっぱいふえてきているよ
なかよくしたい みたいだよ
おじいちゃんの おかみは
ずいぶん
おさんぽにいって
かえって こないんだ
(おばあちゃんが髪をとかしているのを見て)

『子供らしい言葉のおもしろさ』

かみなりさまのペンキ

あさのくもは しろくて
よるおくもは くろいね
おかあさん どうして?
(さあ どうしてかなあ)
あっ そうだ
くもには かみなりさまが いるんだ
そして ペンキをぬるんだよ
だから
しろいくもと くろいくもを
つくるんだ

『観察のするどさ、不思議がる』

デブのおじさん

とうもろこしは ひげがあるね
おじいさんになって 
しろい けだよ
そして ぼくたちが たべちゃうよ
ガブって おいしいなあ
ヤセッぽちより
デブの おじいさんのほうが
ぼくはすきだや

ダイヤモンド

おかあさん おにいちゃんが
  かわのみず
キラキラ ひかっているのは
ダイヤモンドって いったけど
とってきてもいい?
おかあさんにも すこしあげるからね
あっ! おとうさんにも
まい にもあげるから・・・
(まい・・いもうと)

『感動・おどろきの表現』

よるとあさ

おかあさん
どうして よるって あるんだろうね
だれが つくったんだろうね
(母・そうだね 不思議だね)
あさってのが
また おもしろいんだよね
どうしてかね--
あさになると あかるくなって
だれが つくったんだろうね

ようちえんのせんせい

みかちゃんはねえ
かんごくさんには ならないよ
だって ちをみるのやだから
(じゃ なにになるの せんせい?)
あのねえ
しょうがっこうのせんせいは やだよ
だって こくばんに
1+2は いくつとか かいて
おしえなきゃ いけないでしょう
みかは まだ むずかしくて できないから
だから ようちえんの せんせいになるよ

『子どもらしい素直な祈りと願望』

ぼくはけっこんする

ぼくは まみちゃんと
けっこんする
おとこと おとこはいけないんだよ
おんなと おんなも いけないんだよ
おとこと おんなと
けっこんするんだよ
母「そでやませんせいもおんなよ」
でっかいおんなは だめなの
ちいちゃいおんなとするの!

『価値の比較が出来る』

パン

(パン屋さんで試食をしたとき)
さっきのパン
おいしかったな
母「あのパンのこと?もう一つもらえば良かったかな」
ううん
ひとつで よかったんだよ
母「どうして」
だって おみせの ひとに
おこられちゃうよ
母「そうか でも美味しかったのなら お店の人も
うれしいから おこらないと思うよ」
ああ じゃあ
ふたつにすれば よかった

年少児の会話

年少児の会話
「ぼくね ちいさいとき
スパゲティのこと
スパネギって
いってたんだって」
「みどりちゃんはね
ちいさいときから
にんげんの ことば
つかってたのよ」

年長児の会話

「うちゅうって
どこにあるだや?」
「ちきゅうだって
うちゅうに あるだぞ」
「じゃあ どうして
おれたち
うちゅうじんじゃねえだ?」
「あたりまえさ
おれたちは
にほんじんだもん」

当園では、毎年150例以上の口頭詩を、ご家族に採集していただき、園での口頭詩も含め冊子を造り、ご家族と一緒に、日々の活動の糧にしております。
この世界のなかに、子どもたちがいることを、もっともっと感謝したいと思います。
子どもたちを強制したり、押さえつけたり、子どもらしさを奪ったり、与えすぎてスポイルしたり、イメージや創造性を失わせたりしない世界を、本当に造りたいと思います。私たち大人の責任は大きいと言えましょう。
もっと背丈を低くして、身をかがめて、こどもと同じ頭の高さになって、子どもの言葉と子どもの世界に耳を傾けたいと思います。それは、私たち大人をどんなにか豊かにし、幸せにしてくれるか計り知れません。子どもを見つめれば、天使たちの存在を本当に信じたくなるに違いありません。