口頭詩の会「くものおふろ」

約2000年の昔に、イエスは幼児を一人の個人として認めておられました。

そんな幼児の心の響きを、大人が採集して詩のように大切にすること・・これを口頭詩と言われております。 口頭詩は、幼児の心のことばですが、その言葉を採集することにより、私たち大人が、幼児より学ばされる事が多々あります。幼児からご両親の心に愛おしさや、優しさの心を呼び起こされることがあります。そして幼児主導の生活が、如何に素晴らしいものかを改めて考えさせられております。

聖十字幼稚園では、キリスト教保育を基に、創立当初より幼児のことばを大切にしておりますが、1980年ころよりこの口頭詩を作り、それを幼児保育に役立て幼児とご家庭と共に日々学ばせて頂いております。

くものおふろ

ぼく いっかいでいいから

死んでみたいな

(えっどうして?サーくん死んだらパパもママもすごく悲しむよ)

それもそうだなあ

だけど ぼく いっかい

天国へいってみたいんだ

てんごくって お空にあるんでしょう

死なないと 行けないもん

ふわふわした

くものおふろに 入ってみたいんだ

叔父「サーくんは まだ天国へ行くには早すぎるぞ。神様が駄目って言うんじゃないかな」

そんなこと 言わないよ

だって 神様はやさしいんだ

いじわるじゃないもん

いいよって言うよ

だけど 神様って

どんな顔してるんかな

会ってみたいな


※大人にとって深刻な課題である死を、飛び越えて、天国に行って雲のお風呂に、気持ち良さそうに入っているサー君に、解放され心地良い気持ちにされてしまいます。

おまけに神様の優しさに、つい私たち大人も一緒になって触れてみたくなるような!




本園が『口頭詩』に取り組んで40年・・・

『口頭詩』はいつの時代にもキラキラ光る”たからもの”」です。


 2019年度も各家庭より親子(祖父母と孫)のあたたかい交流から生まれた『口頭詩』が寄せられました。夏休み明けから文集にまとめ、秋にクラス別に「口頭詩の会」を開きました。この会では『口頭詩』が生まれた背景や状況、その時の子どもの表情やしぐさ等を保護者同士で交換しながら『口頭詩』を味わうのです。どの保護者も子どもの豊かな感性に触れ、『口頭詩』を通して、子どもから”愛おしさ“や”優しさ“の心を呼び覚まされるなど、心動かされるひと時を共有することができました。

 このページでは、子どもたちの『口頭詩』を紹介していきます。訪れてくださった皆様が心動かされるひと時をお過ごしいただけますと幸いです。


年少児ー1

*あめくん         

六月のはじめ、好天が続き、園長先生が朝水撒きをしていた。

雨が降った翌朝園庭を見て、

子「あめくんが、みずまいてくれたから、きょうはまかなくていいね。」


*かみなりどん        

いつも夕方にカミナリが鳴るとおへそをとられると思っているので「おなかしまってなかった」と言って慌ててシャツをズボンにしまいます。

子「ぼく、おおきくなったらおなかしまって、やまにかみなりどんやっつけにいくんだ。のこぎりとかけんで、えいってやっつけるんだ。それでもだめな      ら、にんじゃよんできてしゅりけんでやっつける。」

母「そんなにかみなりどんってこわいの。」

子「うん。でもぼくつよいからおおきくなったらきっとやっつけられるとおもうよ。」


*お供えもの                         

お盆に盆棚に置いてある大好きなおまんじゅうを見つけて

子「おじいちゃん、いきているよ。」

みんな「えっ??」

子「だってほら、(お供えもののおまんじゅうを指さして)おいてあるもん。」

じいじとばあば(笑って)「そうだね。でもおじいちゃんは死んじゃっているんだよ。お盆に帰ってくるから、おじいちゃんに食べてもらおうね。いっぱいあ                                         るから、Rくんにも一つあげるよ。」

子「おじいちゃん、いただきます。」

おまんじゅうをおいしそうにいただきました。